| Q-1 |
麻を着るとどうして涼しいのですか? |
| A-1 |
衣服内条件と麻の特性とから説明しましょう。
夏、麻の衣服を肌に着けたとき、快適さを感じる衣服内の条件は、皮膚温を一定温度以上に上昇させないことです。その限度は、32℃、湿度50%とされています。この温湿度が上昇すると蒸れを感じ、33℃、湿度80%で発汗が始まり、不快感を覚えます。
次に麻の特性として、他の繊維に比べ、保温性が低く、放熱性に優れています。そこで、麻の衣服を着けると放熱し、保温することなく、快適な冷涼感を与えてくれるのです(麻の説明参照)。
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天然植物繊維である麻と同じ繊維である綿とを、その特性について比較して図示しますと、右図のようになります。
高温多湿な我が国の気候に対応し、エアーコンもない時代に、先人達が夏用衣料として麻素材のものを愛用してきたのは、理屈にも合っています。
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(日本麻紡績協会作成) |
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| Q-2 |
麻製の五本指ソックス、アーム手袋が人気があるとききますが? |
| A-2 |
- 従来から五本指ソックスはありましたが、もっぱら男子用でした。
平成15年8月1日付け繊研新聞が主婦用ソックスをとりあげ、「指と指とが離れることによる解放感やリラックス効果、暑い季節の足指の快適さなどが人気の秘密になっているようだ」と紹介してから、主婦の間でも人気商品となっています。
- 麻製アーム手袋も、女性ドライバーの間では、日焼け防止用として人気になっているようです。
- いずれも百貨店等の健康グッズ売場等で販売されています。
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| Q-3 |
麻の実物をみたことがありませんが、日本で栽培しているところを教えてください。 |
| A-3 |
- かつては、亜麻(リネン)は比較的寒い北海道地方を中心に、ちょ麻(ラミー)は暖かい九州地方でそれぞれ栽培され、国内産原料として紡績用に使われていましたが、今日では、紡績用としては、両者とも栽培されていません。
- ちょ麻は、別名「からむし」(イラクサ科)といいますが、福島県奥会津の昭和村では、現在でも伝統工芸品「からむし織物」が作られています。
- 亜麻は、一年草の植物で、3〜4月頃種をまきますと、6〜8月頃、可憐な紫や白い小さな花が咲きます。ご家庭のベランダでも楽しめます。
ちょ麻は、九州地方などで野生のものが川渕などで見られます。
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当協会のベランダで育った亜麻(リネン)です。 |
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| Q-4 |
麻の衣服の洗濯等、シワ対応についてアドバイスください。 |
| A-4 |
綿などの天然繊維のものの洗濯の仕方とほぼ同じ、少しだけ気遣いをしてください。
- 手洗いの場合は、軽く「もみ洗い」か、「押洗い」をします。
洗濯機での洗いの場合は、綿製品の場合よりも少し短めの時間で洗います。
- 洗剤は綿等に使っている洗剤と同じです。ただ蛍光剤入りは色合いなどを失わせますから、避けてください。
- 洗剤をよく除去するため、水洗いはていねいにします。
- 洗濯はぬるま湯(摂氏30〜40度) が望ましい(普通お風呂の湯は約40度ですから、これを目安に)。
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1. ドライクリーニングに出すときは、襟首などの汚れを石けんで軽く落としておきま
す。汚れをよく吸収しているからです。
2. 洗濯方法については、その製品についている「表示」「タグ」をご覧ください |
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綿などより簡単に干せます。
- 無理なくシワを伸ばして干します。スーツならハンガーに掛けて。
- ブラシなどの使用は、毛羽をたて品質を損なう原因となりますから、避けてください。
綿などと同じように、アイロンを掛けてください。ただし、水分タップリで。
- 麻は綿より乾燥し易い素材ですから、洗濯機の「生乾き」の状態か、又は霧吹きで綿の場合よりも湿気をタップリ与えてから、アイロンを掛けます。
- 水分タップリだから、アイロンは高温にして当てる方が早くてきれいな仕上がりとなります。スチーム・アイロンでなくても良いのです。
綿のシワより上品なシワ。だから、気にしないのでよいのですが。
- 麻は綿などと同じように天然繊維だからシワになります。でも麻のシワは上品なシワだから。
- 麻の場合は、スーツでいえば、1日着たら霧吹きでタップリ水分を与え、ハンガーに掛けておくだけで、翌朝にはOKです。早めのケアーの気配りがシワをとります。
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ハンガー掛けの大事なポイント:
スーツなら肩幅に合ったハンガーを使うことです。肩幅に合っていないハンガーを使うと、かえって「シワ」がよります。
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| Q-5 |
最近ケナフという言葉を耳にしますが、ケナフは麻とは違いますか? |
| A-5 |
ケナフ(洋麻)<あおい科>は麻の一種です。黄麻(ジュート)の代用繊維として多く使用されています。
最近は、パルプの代用にも使われ、レストランなどで「ケナフ製のナプキン」を見かけるようになりました。
ケナフは、気候に対する適応性が大きいので、熱帯から北緯50度付近にまで栽培されていますが、タイ、中国、が主産地です(因みにジュートは、バングラディシュ、インドが主産地です。)。
ケナフは、生育が旺盛で、繊維の収穫も多いことから、今後は、森林資資の保護の面から木材、パルプの代替資源としてますます注目されていくことでしょう。
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